BNCT研究センターとは
概要
次世代のがん治療として注目されているBNCTの進展には、がん細胞に集まるホウ素薬剤の開発研究が不可欠です。大阪府立大学とステラファーマ㈱は、国や堺市の支援を活用し、なかもずキャンパス内に世界初のホウ素薬剤開発に特化した研究拠点として「BNCT研究センター」を建築整備しました。
BNCTの世界的な広がりを見据え、ホウ素薬剤の品質評価をはじめ、がん検査・診断へのホウ素薬剤の利用、新たなホウ素薬剤の開発などを核とする革新的な研究開発事業を、最新の機器を整備して戦略的に展開していきます。また、関連機関と連携してBNCTの人材育成も積極的に行なっていきます。
BNCTを構成する3つの要素技術
新世代のBNCTでは、中性子を効率よく取り出せる【加速器】中性子源、
がん組織だけに選択的に集積する【ホウ素薬剤】、
ホウ素薬剤が”何処にどれだけ”集積しているかを確認するための【PET検査】が、
主な要素技術です。また、これらの要素技術を正しく理解しBNCTの普及に貢献する専門人材の育成が重要です。
「BNCT研究センター」では【ホウ素薬剤】と【PET検査】の研究開発を行ないます。
研究センターの整備概要
(1) 構 造 鉄筋コンクリート造
(2) 規 模 地上3階建て
(3) 建築面積 608.9㎡
(4) 延床面積 1,751.14㎡
(5) 整備場所 大阪府立大学中百舌鳥キャンパス
(6) 総事業費 約4億8千万円(機器整備費含む)